こんにちは 永田です。


9月も残りあとわずかになり、朝晩涼しい日も多くなりましたね。
一日の気温差がけっこうあるので、体調管理にはお気を付けください。



先日、『イップスって?』のブログでも登場した読売ジャイアンツの澤村投手ですが、実はイップスではなく球団トレーナーによる鍼治療のミスで長胸神経麻痺が生じた可能性があると先日報道され、球団から公式に謝罪が行なわれました。

イップスではなかったのは幸いですが、鍼治療のミスで神経麻痺が事実であれば大問題です。
今回問題となっている長胸神経とはここです。

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yahooの画像からお借りしました。
少し分かりにくいかもしれませんが、右側からの図です。
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もう少し分かりやすい画像です。
長胸神経が外傷などによって損傷を受けると、前鋸筋が筋力低下します。

前鋸筋は、肩甲骨と肋骨を繋ぐ筋肉であり、役割としては肩甲骨を肋骨に引きつける筋肉なので、肩甲骨の安定化に貢献する筋肉です。
肩甲骨の可動性、安定性ともに非常に大切な役割の筋肉になります。

前鋸筋がうまく機能しないと、前方の壁を入れて押した時に肩甲骨が安定できないので、浮き上がってきてしまう翼状肩甲と言う状態になります。


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これもyahooの画像からお借りしました。
こんな感じです。この状態になると、肩甲骨の機能も低下しますし、上肢の運動にも影響が出ます。
プロ野球の投手ともなると、充分な力が発揮できないと思います。


ただ、複数の医師による長胸神経麻痺と診断されたと報道はされてはいますが、全日本鍼灸学会など9団体は公開質問状を巨人に送付しました。風評被害も広がっているでしょうし、今後の事故防止のためにも具体的な施術内容や、鍼治療が原因との判断に至った経緯の説明を求めています。


マスコミによる報道で、鍼治療=神経麻痺が起こる可能性(リスク)があるという点だけが一人歩きして悪いイメージがついてしまうのは良くないと思います。たしかに、複数の医師による診断は出てはいますが、鍼治療と神経麻痺との因果関係をどのように立証したのかとか、まだまだ真相を追究して欲しいと思います。



澤村選手が一日でも早く復帰して、元気な姿を見せてくれるといいですね。
永田でした。